2009年11月16日 (月)

鈴木弘尚ピアノリサイタル

○鈴木弘尚ピアノリサイタル 松井クラシックのつどい
日時 :平成21年11月14日(土) 14:00
場所 :松井公民館
曲目 :
 ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」
 ショパン:3つのエコセーズ
 ショパン:3つのマズルカop.59
 リスト:ハンガリー狂詩曲第6番
 徳山美奈子:ムジカ・ナラ~ピアノのために~
 グラナドス:スペイン舞曲集より
 武満徹:雨の樹素描Ⅱ
 パラキレフ:イスラメイ

 アンコール
 ラフマニノフ:鐘
 久石譲/鈴木弘尚編曲:天空の城ラピュタ
 ヒナステラ:ピアノソナタ
感想:
 まさに今、第7回浜松国際ピアノコンクールが開催されているが、鈴木さんは第5回コンクール入賞者で、今回もイベントに出演されている(コンクールHPにアクセスすれば彼の演奏が聴けます)。 そんな実力ある彼の演奏を楽しみに足を運ぶ。 ホールは、コンクリート造りになっており、反響板とピアノ位置によってはホールの鳴り方が変わってくる。 しかも彼は、激しく打鍵するため、ピアノとホールとのバランスが非常に難しい。 演奏後、観客からの質問(ピアノとの相性を問われ)に「演奏が下手だと、若手は腕が悪いと言われるが、巨匠ともなるとピアノが悪いと言われる」と謙遜気味に話していたが、彼の腕前からいくと可哀想だったように思える。 
 「月光」は正直重い演奏だった。 ただ、ホールが冷え切っていて仕方がなかったように思える。 一緒にいた家内が第1楽章で自分が見ている楽譜と違うともぞもぞ言う。  家内の楽譜(音友)はセンプレピアニシモになっていたのだが、彼はフォルテで弾いていた。 
 「ハンガリー狂詩曲」は彼の打鍵、技巧の良さを十分に引き出せていて良かった。 彼は、後で弾くラフマニノフやヒナステラのような技巧を追求する曲の方が向いている。
 以外だったのは、武満を選曲したことだ。 武満は、ボクも大好きな作曲家なんだけど、技巧もさることながら、空間を鳴らす、空間に広がる音魂を微妙に絡ませたり、外したりする色彩が美しい。 彼が武満やジョン・ケージなどを弾けるようになれば、音楽の幅が広がり、もっと素晴らしい演奏家になれると思う。

鈴木弘尚HP:http://www.hironao-suzuki.com/

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2009年11月 6日 (金)

アルティ声楽アンサンブルフェスティバル2009

○アルティ声楽アンサンブルフェスティバル2009(GVCS AL091/3)

Ensemble PVD繋がりで、もう一つ。 今年、開かれたALVEF2009のライヴ録音。 PVDは招待演奏として出演している。
さすが、藤井さん。 空間の使い方が本当にうまい。 各パートのコントラストを綺麗に表現し、浮かび上がらせては消えたり音の群像をみるようだった。 そして、曲が進むごとに、観客を捉えて放さない藤井ワールドを創り上げている。 PVDの演奏を聴くと、自分もその空間にいたい、何故、いないんだという欲求に駆られる。 
ただ、今回の演奏は、PVDとしては満足したものではない。 淡泊な演奏だったと思う。 トーンも変わった。 きっとメンバーが入れ替わったに違いない。
それでもPVD、藤井さんの音楽に浸りたい。 こうなると病気だな。

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2009年11月 4日 (水)

響層Ⅰ

○「響層Ⅰ」 藤井宏樹指揮 Ensemble PVD (NARD-5027)

 ボクは、2年前にEnsemble PVD 第1回演奏会を聴いて以来、この合唱団の虜になってしまった。 それからというものボクの合唱団の基準は、ドカンとこの合唱団が居座り続けている。 彼らの演奏は、無駄を取り除き、楽譜から純粋に音だけを浮き上がらせてくる。 しかもその音に魂を吹き込んで、聴くものを虜にさせる。 藤井さんと合唱団の信頼のなすわざである。 
 ここに納められている、『優しき歌・第二』『五つの日本民謡』『芭蕉の俳句によるプロジェクション』は何れも東混@田中信昭の初演。 それからかなりの年月が経ち、新しい息吹を吹き込むような演奏をPVDはしてくれている。 しかも東混に匹敵するだけの演奏をだ。 日本の作曲家を演奏する合唱団には、是非とも耳にしてほしい合唱団だ。 
 過去に埋もれた、または良い演奏に恵まれてない名曲を後世に残すためにも色んな録音をしてほしい。 まずは、第1回演奏会のアンコール曲、「地球へのピクニック」がどうしても離れない『地球へのバラ-ド』をお願いしたい。
 

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2009年11月 2日 (月)

受験狂想曲

9月、10月の週末は、息子の中学受験のための学校説明会なにやで追われた。 田舎育ちのボクは、中学なんて変わらないと思っていたが、行ってみると学校ごとに個性があって驚いた。 
開校して比較的新しい学校は、設備面の良さ、教育の熱心さを中心に勧誘していた。 また、老舗の学校は、設備面や校舎の近代化では新しい学校に見劣りするがそこは伝統を前面に出していた。 男子校と共学の違いもあった。 バンカラ、質実剛健の男子校と言えば聞こえは良いが、中学生では心身ともに女の子の方が勝っていて、彼女らと比較すると男の子はガキンチョに見えた。 共学のある文化祭に行くと、前面に出てくるのは女の子ばっかりで男の子たちはどこにいってしまったの? と思うくらい。
さて、そんな中、学校の違いをまざまざと感じたことがあった。 ある男子校の今年入学した中一の夏休みの数学のレポートを見た。 論文形式で提出させるものだったが、ある一人の生徒のレポートにカミさんと釘付けとなった。 タイトルは忘れたが、アブストラクトがあって、論理展開もしっかりしていて、考察もあって、しっかり論文となっている。 しかも、日本語はアブストラクトと考察しか出てこない。 後は数式のみ、しかも5頁程度と全く無駄がない。 ボクも論文も書くし、カミさんも理系だがただただ驚くばかりだ。 偶然にも共学の学校で同じようなレポートを見る。 出題傾向は全く同じと言って良い。 論理展開もしっかりしていてかなりのレベルだ。 ちゃんとまとまっている。 カミさんと顔を見合わせる。 これが普通だよな! と。 
ということで、息子が受験なんて言わなければこんなことにはならなかったが、中一の時点で知力の差は計り知れないほどついているものだと言うことだけはわかった。
あと3ヶ月、どのような受験狂想曲が生まれるのだろうか。 

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2009年10月25日 (日)

さようなら野村監督

 パリーグセカンドステージ第4戦、勝利者インタビューで梨田監督が、お立ち台に上がる前、一塁側の楽天に一礼した。 インタビューも敗者、楽天を讃える言葉を発した。 その後、今年でユニフォームを脱ぐ野村監督を、楽天、日ハムの選手入り交えての胴上げは、とてもすがすがしいしかったし、スポーツっていいなと思わせるものだった。 そして、日ハムファンで埋まるスタンドからも惜しみない拍手が沸き、美しい光景だった。 
野村監督、いつまでも枯れることのない月見草。

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2009年10月18日 (日)

熊教中ふたたび!

前のブログで、Nコン全国大会がいかに素晴らしかったと書いたが、その中でもとりわけ注目されていたのは、熊教中こと熊本大学付属中学校。 地元では、熊附中、もしくは附中と呼ばれるらしいが、昨年、TBSアナウンサーの安住氏がかたくなに熊教中と番組で連呼していたので、今では熊教中の方が全国的には有名かもしれない。 そんな安住アナ、昨年はNHKホールで演奏を聴くことができずテレビ観戦だったが、今年は、念願のNHKホールで熊教中を観ることができた。 その内容を「安住紳一郎の日曜天国」で今回もまた熱く語った。 一例を挙げるとこのブログのご覧の方は、合唱にマニアックでコンクールなどに行かれる人も多いと見受けられるが、演奏を聴いて採点や順位表を普通に付けたりすると思います。 が、全くの素人の安住アナは、それが新鮮に映り、「おぉぉぉぉ」と思ったようです。 そんな見方が、私にも「あっ、そうだよな」と感心しまくりです。 一年前は演奏の素晴らしさを話してくれましたが、今年は会場の臨場感を語っています。 また、熊教中との再会がとても面白かったです(何やってんだか)。 たぶんポッドキャスティングが発信されると思いますので是非、お聞きください。 

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2009年10月13日 (火)

Nコン2009 中学校の部

10月11日に開催されたNコン 中学校の部を見た。
年齢的に、息子と同じ年頃の生徒たちが一生懸命歌っている姿と見ると、じ~んと胸に詰まるものも感じて年を取ったなと思う。 さて演奏は、どれも素晴らしく一概に言えないが、私が感じたものをつらつら挙げてみる。

松戸一中:F.F.フェチリアーノ「すずめ」は、素晴らしかったなぁ。 バランスもよく安定していたと思う。 
郡山二中:ソプラノの響きは、これぞプーランクにぴったしの声。 素晴らしいの一言に尽きる。 
熊教中:昨年ソロした生徒さんが今年もリードして、無調に近い高嶋みどり「贈物」を演奏。 安定した演奏で素晴らしかった。
豊春中:ここの中学校は、昨年から注目していたが初出場のこと。 昨年ソロした生徒さんはいらっしゃらなかったが、島方先生の信念の指導で今後が楽しみ。
斐川西:ピアニストに鈴木あずささん。 凄い熱意の入れようだ。
福島一中:「どんぐりのコマ」は、中学生離れした良い演奏だったと思う。

合同演奏で歌った「茜色の約束」の編曲を上田真樹さんがしてましたね。 とても綺麗に仕上がっていて、中学生のレパートリーに歌い継がれていくような気がします。
それにしても、皆さんお上手で、びっくりでした。

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2009年10月12日 (月)

さまよう刃

○「さまよう刃」(主演:寺尾聰、監督:益子昌一、原作:東野圭吾、2009)
 映画を観る事って、楽しかったり、悲しかったり、喜んだり、嬉しかったり、感動したりすることを普通、求めたり受け入れたりするものだけど、この映画、「さまよう刃」は、どれも当てはまらない。 脚本もキャストも監督もカメラも良いとか悪いとかじゃなく全部吹っ飛んじゃって、なんの希望もない虚しさが心の中に宿り、やり場のない気持ちだけが残った。 犯人のせいだ、それを少年というだけで極刑を免れる法律のせいだと言ってしまうだけの簡単なことではない。 少しずつ狂っている見えない社会に怒りがこみ上げてくる。 映画は、少年たち、被害者の親、警察官、ペンションの人、それぞれの立場を見事に捉えている。 そして、どの人物も、確かでない、そして確かである何かを求めさまよっている。 一緒に観た家内も同じ感想を持ったようだが、この映画をアメリカ人が観たらどう思っただろうと言う。 
 公開初日を観た。 原作を読了していたので、どのように映画化されるかと思ったが、淡々と事象が流れていた。 
こういう映画を観ると映像が原作を越えられるかという一種の疑問にかられるが、この映画はそれを感じさせるものだった。

http://yaiba.goo.ne.jp/index.html

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2009年9月27日 (日)

ななもんめコンサート

日時 :平成21923日(水) 15:00
場所 :東京オペラシティ タケミツメモリアル
曲目 :
 1.作曲:寺嶋陸也/おもろ・遊(あす)び ~混声合唱のための~
 2.作曲:三善晃 作詞:谷川俊太郎/混声合唱とピアノのための「その日 -August 6-」
 3.作曲:J.ブラームス/二つのモテット op.74より Warum ist das Licht gegeben dem Muhseligen
 4.作曲:シューベルト/Standchen
 5.作曲:クヴェルノ/Stabat mater dolorosa 
 6.作曲:R.ジ-ィンスキ- 編曲:寺嶋陸也/ウィーンわが夢の街
 7.作曲:西村朗/無伴奏混声合唱のための〈敦盛〉
指揮 :栗山文昭(1.2.7) 客演指揮:カール・ホグセット(3.4.5.6)
演奏 :合唱団響、コーロ・カロス、宇都宮室内合唱団ジンガメル
    カウンター・テノール:ラスムス・ホグセット(4) pf浅井道子
感想 :
 これだけ意欲作が並ぶと壮観であり、こんなことができる合唱団は、見渡しても栗山先生率いる栗友会しかない。 「彼岸会に合わせ、3曲の言霊、あるいは死者の霊に向かう作品」(栗山先生のプログラムノートより)とあるように重い作品をこれ以上望めないほどの完成度で演奏してくれた。
 「おもろ・遊(あす)び」は、メロディーに乗せやすい綺麗な作品を得意とする寺嶋氏の意欲作で、まさかこんな重厚な曲を書くなんてと正直驚く。 
 
「その日 -August 6-」は、以前ある団体を聴いてこのメッセージ性の強い音楽が伝わってこなかったのを覚えているが、やっとその本質を具現化したと思われる演奏に辿り着いた。
 「敦盛」は、幻想の世界をうまく表現していた。 シテもよく、将来は能にも活かされるかもしれない可能性(能と合唱のコラボ)を含んでいる。 西村@栗山の信頼関係がないとできない曲である。 しかし、「式子内親王の七つの歌」と同様にこの団体しか歌えないものを演奏されてもなぁ。 ただただ”凄い”に尽きる。
 
他には、ホグゼット氏指揮のブラームスが素晴らしかった。 指揮者もさることながらこの合唱団が隅々まで訓練が行き届いていることに驚きを感じ得た。
 
「栗山、歳とともに、ますます狂ったか!」(栗山先生のプログラムノートより)とあるが、こんな狂い方だったらいくらでも狂ってほしいと思うのはボクだけだろうか。
 
帰り際、合唱団 響 演奏会2007CDを手に入れた。このCDには「変化嘆詠」が入っている。この音源だけでもこのCDを買う価値があると思う。

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2009年9月21日 (月)

シルバーウィーク

このネーミングを知ったのは、ほんの数日前。 普通、連休となれば息子とどこかに行ったり、遊んだりするのだけど、中学受験する息子は毎日塾通い。 そんな訳で私のシルバーウィークは、急ぎの仕事をするための会社と、家内と学校説明会や文化祭に行くことに変わった。 結局墓参りもできない。 電車乗ってると、ハイキング、TDL、旅行など羨ましい光景を目にする。

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