« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »

2008年9月28日 (日)

つれづれに

武蔵野合唱団が初演した上田真樹『夢の意味』の管弦楽版も、東京混声合唱団の「柴田南雄個展」も、チェックしてたのに結局行けなかった。 ボクの生活で、平日にコンサートに行くというのは無理なのかと地団駄踏んでるわけ。 そんな中、Amazonに注文して一ヶ月以上も掛かってやっと届いた「これが俺達の音楽だ」を視聴。 若い作曲家たちと若手の指揮者が自分たちの音楽を創ろうとしている。 良いことだと思う。 ちゃんと聴いてないので、感想は別に。 

先日、テレビで天気予報を見ていたら、ある天気予報士が「今日は雨です。 傘がないとぬれます」と言った。 「当たり前だろう」と何ともまあストレートの発言にポカ~ンとし家族で見合わせて笑った。 たぶん「今日は雨です。 傘をお忘れにならないように」というのが普通だよなと思いながら面白いことを言う予報士に親しみを覚えた。

小五の息子の授業参観に行く。 算数の授業、5(cm:縦)×2(cm:横)の長方形を使い、横に何枚か並べて面積を求めることをしていた。 掛けられる数が一定で、掛ける数が1倍、2倍...と変化していった時の求める面積の関係の授業。 とても簡単なことを何かしらまどろしくじれったかった。 息子に聞くと、これが教科書に載っているだよと言う。 へぇ~と思うと同時に、学校の授業に満足している児童と、学校の授業に飽きたらずどんどん前に進む児童との差は、小五にしてもうかなり付いている。 国・算・理・社の科目だけを取れば、学校の勉強だけでは不足なんだろうと感じた。 できる子どもをレベルを落としてまで一緒にやらせるのではなくて、チャンスとか機会は子供たち全員に平等でなくてはならないけど、ある程度の学力を付けてもらいたいのが、親としての感想だ。 

| | コメント (0)

2008年9月21日 (日)

Motherhouse

ある学校の学園祭に行った。 来年受験を控えた息子の下見を兼ねてだが、見渡すと私らのように学校を見学する人、近くの女子高校生らが尋ねてきてウキウキする生徒たちと二分していて、遠く離れて眺めているとその光景が面白い。 息子は、昨年占ってもらったタロットに再度挑む。 今年も最悪のカードとなりショックを受ける。 
夕方になり、家路に帰る際、近くに一度は訪れて見たかった店があったことを思い出し、タクシーで向かう。 入谷のMOTHERHOUSE。 大通りから一本路地に入ったところに佇む小さなショップだが、店内は明るく、別世界に入り込んだようだ。 この店はバッグ専門店で、その素材は天然繊維ジュート。 触ってみるとしっとりと手につき柔らかい。 色合いもカラフルで良く、カミさんも気に入った様子。 カミさんには、片掛けのショルダーのバッグ、義母には、同じく片掛けのポーチを買った。 店員さんにも聞かれたが、この店を知ったのは山口絵里子さんという弱冠27歳の女性に魅力を感じたからだ。 とかく元気のない日本人が多い中、若くして外国に飛び出して、貧困に悩むバングラディシュに何か手伝えることが無いかと考え、ジュートに出会い、起業したようだ。 まずその行動力に驚かされた。 そのあたりは彼女の経歴をご覧になると理解してもらえると思う。 仲間たちも、いろんなジャンルの人が彼女に魅力を感じ、集まってくる。 面白い。 彼女がこれから先、どの方向に進むか解らないが、是非頑張ってほしい。 

| | コメント (0)

2008年9月16日 (火)

生きる

生きる 三善晃 混声合唱作品集(GVCS 10501)
1)混声合唱曲集 木とともに 人とともに
 作詞:谷川俊太郎、作曲:三善晃
 演奏:合唱団ノース・エコー、指揮:長岡順二
2)混声合唱のための やさしさは愛じゃない
 作詞:谷川俊太郎、作曲:三善晃
 演奏:合唱団ノース・エコー、指揮:長岡順二
3)混声合唱組曲 嫁ぐ娘に
 作詞:高田敏子、作曲:三善晃
 演奏:静岡大学混声合唱団、指揮:辻正行

このレーベルGiovanniさんは、痒いところに手が届く合唱のCDを地道ながら出していてくれ、ボクのような合唱好きには欠かすことはできない。 良い合唱を残したいという店主の考えが一貫していて、その心意気に感激している。

ボクは以前から、 ”名曲に名演奏はない”  という仮説を持っている。 その中でも特に「嫁ぐ娘に」は、1962年に初演されて以降、数多くの合唱団が取り組み、多くの録音も残っていて、名曲という位置を不動のものにしているが、良い演奏には出会ってないような気がする。 それは高田敏子の娘を思う心情を綴る言葉と、三善晃の美しい音の相関に、変に感情移入したり、また変に薄かったりして、どっちつけばどっちつかずとその按配が難しいからだろう。 長らくそう思っていたところ、これは良い演奏だと思えるものに出会った。 ひとつめは、昨年聴いたEnsemble PVD。 正確に音から入って音の上に言葉を表現してできるだけ移入を押さえた演奏。 ふたつめは、このCDに収められているかれこれ10年前になる静岡大学混声合唱団。 この演奏は、大きなスケールの音楽で捉え、正直これが大学生の演奏かと思うほどだ。 指揮者 故辻正行先生が一番油が乗っていた時期で、改めて辻先生の力量をこのCDから伺うことができる。 ボクは気に入っている。
それにしてもGiovanniさんがなければ、このCDには出会えなかった。

| | コメント (0)

2008年9月14日 (日)

三善晃「レクイエム」

三善晃「レクイエム」(VZCC-1007)
1)「レクイエム」
2)「変化嘆詠」
3)「四季に」
4)「ピアノ・ソナタ」

前にも書いたが、ボクが二十数年前、三善晃に魅了し、三善音楽に触れてみようと初めて買ったレコードがこの「レクイエム」。 先日、実家の押入をゴソゴソ探したが、結局見つからず復刻版のCDを改めて買った。 当時買ったフルスコアを見ながら「レクイエム」を聴く。 ”だれがドブネズミのようにかくれたいか”と鋭く、胸元に、鋭利のナイフを突きつけるような音楽に驚きながら昔と同じ感想を抱く。 1985年 サントリー音楽財団 三善晃の個展で「レクイエム」「詩編」「響紋」の「合唱と管弦楽のための三部作」を聴いた時も震えた。 ボクは音楽家ではないけど、三善晃と同じ時代に生きて、彼の音楽に触れることができてホントに良かったと思っている。
「変化嘆詠」、こちらの方も当時買った楽譜を見て聴いた。 その曲の持つ特異性から演奏される機会がなかったが昨年、合唱団響が素晴らしい演奏をしてくれた。 欲を言うなら、田中信昭@東京混声合唱団の生の演奏を聴きたい。
「ピアノ・ソナタ」は、今でもピアノ科課程の生徒には、必見の曲、いわば登竜門。 田原富子さんの弾くソナタは、控えめで、正確で、そしてオシャレで、とても良い。 若くして亡くなられたのは残念だ。
やっぱり三善晃は良い。 当たり前のことを再認識してくれるCDだ。

| | コメント (0)

2008年9月13日 (土)

あやとりの記

日時 :平成20年9月6日(土) 18:30
場所 :国立オリンピック記念青少年総合センター
曲目 :
 1st 『3 Mottetti Lantini 1982』(作曲:NIELS LA COUR)
 2st アカペラ・コーラス・コレクションより(作曲:木下牧子)
 3st 『混声合唱とピアノのためのファンタジー あやとりの記』(作曲:荻久保和明 作詞:石牟礼道子)
指揮 :田中豊輝、ピアノ :川井敬子、合唱 :大久保混声合唱団
感想 :
ボクは大久保混声が、他団体には見いだすことができない暖かいサウンドを持っていることを知っている。 それを、故辻正行先生が生涯を掛けて創り上げたことも、そのサウンドが先生のお人柄そのものを現していることも知っている。

まずは、新しい指揮者になってからのコンサートを興味深く聴いた。 選曲は、背伸びもせず自分たちの背丈に合ったものでよかったと思う。

NIELSのモテットは、コンクールでも歌われる曲。 しかし不満も残る。 ホールのせいもあるだろう、並びのせいもあるだろうが、男声が聞こえない。 指揮者 田中豊輝がドイツリートを専門としている割には、ディクションに甘さが残る。 東北の老舗合唱団の響きがしたのは気のせいか。 この時点で、大久保のサウンドが ”おや 違うぞ” と感ずる。

アカペラコレクションは、少し気持ちが和らいだのだが、こぢんまりの演奏。ここでもディクションの弱さを感ずる。

指揮者が惚れ込んだという「あやとりの記」。 曲は、メッセージ性が強い。 ここで大久保混声の本領を発揮するのを期待したが、それほどでもなかった。 以前聴いた、同じ作曲・作詞コンビの「しゅうりりえんえん」の素晴らしい演奏が残るだけに、”おや”が確信に変わる。

大久保混声が日本を代表する合唱団という現実を、脇に置いて言わせて貰う。 今回の演奏を聴いて一重に指揮者の勉強不足を感じた。 指揮者交代でサウンドが変わるのは仕方がない。 しかも現在過度期であるのを承知の上で、彼のめざしたい音楽の方向性が見えてこない。 綺麗にまとまっているだけに、余計そう思う。 一言で言えば音楽に対しての厳しさがないということ。 一般論になるが、ご存じのとおり、合唱という体質柄、少し勉強すれば見よう見まねで誰でも振れる気になる。 そんな指揮者は見渡せばたくさんいる。 もう中途半端な指揮者はもういらない。 良い音楽であればあるほど、音に対しても厳しい音使いがある。 それを表現しなければ現れた音楽は薄っぺらいものになってしまう。 その点、オケの指揮者は、曲をどう創りあげていくか構成力を強く求められる。 だから厳しさを持っているし、また持ち合わせていなければ相手にされない。 これからの合唱指揮者もそのあたりのことが要求されると思う。 是非きちんと指揮法を学んでほしい。 今はできなくても良い。 遠い先の一点を見つめることができる指揮者になってほしい。 田中さんにはそうした指揮者になってほしいし、そうしないとこの大久保混声を束ねることができないと思う。 申し訳ないが、アンコールで演奏した課題曲、本来の大久保の良さを消し去った演奏で悲しくなった。 乱筆乱文多謝

| | コメント (0)

2008年9月 7日 (日)

西村英将

『関口知宏のファーストジャパニーズ/合唱歌手・作曲家 西村英将』を見た。 1976年生まれというと、現在32歳、ボクよりひとまわり以上若い。 彼は現在、合唱王国エストニアで、エストニア国立男声合唱団に所属している。 その活躍ぶりを関口知宏が現地に行き、リポートする番組である。 
合唱する人に取り、エストニアは避けては通れない国。 エストニア・フルハーモニック室内合唱団、エレルヘイン少女合唱団、そしてエストニア国立男声合唱団と世界に名を轟かせる合唱団を有し、日本でも数多く演奏される作曲家トルミス、指揮者の鬼才トヌ・カリヌステを生んでいる。 さらに5年に一度開催されるタリン音楽祭は、12万人もの人が参加するという。
ボクは、西村英将さんを直接は知らないが、2005年、第5回 JYCの公演で、彼が作曲したAve verumを聴いて、日本の作曲家にはない新しい感覚の響きに驚いたのを覚えている。 彼の所属するエストニア国立男声合唱団は、TenerからBassまでのレンジが広く、アリの入る隙間がないほどの重厚なハーモニーを醸し出す。 ボクも何枚かCDを持っている。 番組では、彼の生活を追い、合唱に傾ける情熱をよく出していたが、彼の夢について触れてなかったのが残念だった。 それともう一つ、リハではなく、一曲でいいからちゃんとした演奏を映像として流して、日本に紹介してほしかった。
彼は、エストニアでカラダいっぱいに合唱に触れて、何を観て、何を感ずるのか、今後の彼に注目したい。

| | コメント (0)

2008年9月 1日 (月)

蝉時雨

大きな木々に潜ると、高品質のヘッドホーンを掛けたように、蝉時雨のシャワーを浴びる。 ニイニイゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミ...  顔かたち、飛び方、鳴き方も違う。 ”夏だなぁ、うるさいなぁ、鬱陶しいなぁ”なんて思ってたりもした。 しかし生きてきた中で、今年ほど”蝉”に気持ちを寄せたことはない。 前に書いたが、『八日目の蝉』(角田光代著)を読んで以来、”蝉”というキーワードが私のカラダに刻み込まれた。 七日間必死で鳴き続ける蝉たちに、親近感と哀れみを持つようになった。 ”オレたちは必死で生きているんだぞ!”と。 先日、小径に息も絶え絶えの蝉がふらふら飛んでばったり落ちたのを見た。 しばらくゼイゼイして、またふらふら飛んだ。 それが死に場所を探しているようで悲しくもあった。 

| | コメント (0)

« 2008年8月 | トップページ | 2008年10月 »